「つくる」から「もたせる」
時代に合った技術に
注目してほしい
M・A (2013年入社)
技術研究所
金属の腐食メカニズムと、防食技術を日々研究
技術研究所の仕事は「なぜ鉄は腐食するのか」「どうすれば防食できるのか」という技術を研究することです。毎日の主な仕事は、やはり実験。というと、みんな白衣姿で科学者のように仕事をしていると思われるかもしれませんが、作業着です(笑)。
現在、私自身は主に港湾施設など海上にある構造物の、コンクリート中の鉄筋が腐食する速度を検知する技術について研究しています。小さなビーカーに鉄片を入れて、腐食したものに診断方法を試してみることから始まり、次第にレベルを上げていき、最終的には実際にコンクリートの中で実験するという流れです。
ターゲットは鉄の腐食ですから、実験にはかなり時間がかかります。鉄を腐食させるのにも時間がかかりますし、防食も何年か持続させてみないと本当の効果は分かりにくいので、2~3年ほど置いて経過を観察したりもします。
現場の意見や希望を取り入れ、考えることが大切
私は理系の大学出身ですが、専攻は土木工学でした。しかし、当社が主に扱っているのは「電気防食」といって、電気化学的な技術を土木に応用するもの。全く知識がない状態で研究所に配属されることになり、入社直後は戸惑いましたが、先輩方も若手時代に同様の悩みを抱えていた方が多く、付きっきりで面倒を見て下さいました。
それが今でも役に立っていますし、業務の中で実践的に知識を身につけていくことで、戸惑いは自然と消えていきました。
研究自体は、大学時代も少しはやってきましたが、仕事の中で行うとなると全く心構えが違います。考えなければならないことが、いろいろあります。例えば、研究成果は主に製品に生かされることが多いのですが、それを実際に使っている現場の方からは「もっとこうしてほしい」という厳しい意見が届いたりします。学生時代は、あまり細かいことを考えるタイプではなかったのですが、仕事の中で日々いろいろなことを考えていると、新しい人生を歩んでいるんだなという実感があります。
土木を学んでいた私が当社を志望した理由は、当社の業務が今の時流に合っているからでした。今は、高度経済成長期のようにどんどんものをつくるという時代から、当時作ったものをどこまで長持ちさせるかという時代に移ってきています。こうした背景のおかげで、当社のような「鉄を腐食から守って長持ちさせる」という業務は注目されていますし、業績も好調です。今、土木を学んでいる人たちには「つくる」だけではなく「もたせる」という分野にも目を向けてもらえたら、世界が広がるのではないかと思います。
1日のお仕事の流れ
9:15 | 始業 |
9:15 | メールの確認および返信 |
10:00 | 実験および測定等の作業 |
12:00 | 昼休憩 |
12:45 | 作業再開 |
15:00 | データまとめ |
17:30 | 終業 |